2022年10月9日日曜日

戦争を避けようとするなら

 放送大学福島学習センター機関紙「もみじ・99号」巻頭言は、南雲勇多客員教員による「基本的人権としての学習権の行使」だった。ユネスコの「学習権宣言」というものを紹介しつつ、放送大学には欠かせない生涯学習について解説したもので、次のようにまとめている。

 生涯学習とは、生涯にわたりそうした権利(学習権)を行使し、自身の主体性を発揮してゆく試みであると思います。そして、社会が変動する中にあっても、生涯を通じ、その社会や人間のあり様に「問い」を立て、また想像・創造することを通して、「自らの歴史を作る主体」の一人として関わっていく営みであると思います。(南雲勇多著「もみじ・99号」)

 私は、「もみじ・99号」を通して、ユネスコの「学習権宣言」というものを初めて知った。それは「~第4回ユネスコ国際成人教育会議(パリ)の宣言(1985.3.29)~」のことで、「学習権を承認するか否かは、人類にとって、これまでにもまして重要な課題となっている」として、次のように述べている。

学習権とは、
 読み書きの権利であり、
 問い続け、深く考える権利であり、
 想像し、創造する権利であり、
 自分自身の世界を読み取り、歴史をつづる権利であり、
 あらゆる教育の手だてを得る権利であり、
 個人的・集団的力量を発達させる権利である。(「ユネスコ学習権宣言」より)

この宣言の中に「わたしたちが戦争を避けようとするなら、平和に生きることを学び、 お互いに理解し合うことを学ばねばならない」というステキな言葉も見つけた。次のように続く。

 学習権は、人間の生存にと って不可欠な手段である。
 もし、世界の人々が、食糧の生産やその他の基本的人間の欲求が満たされることを望むならば、世界の人々は学習権をもたなければならない。
 もし、女性も男性も、より健康な生活を営もうとするなら、彼らは学習権をもたなけれ ばならない。
 もし、わたしたちが戦争を避けようとするなら、平和に生きることを学び、 お互いに理解し合うことを学ばねばならない。(「ユネスコ学習権宣言」より編集して紹介)

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