島泰三さんの仮説は、意外だったが、骨食というものだった。「初期人類の主食についてのこれまでのあらゆる仮説は、肉食を重視するか、骨という骨髄の中の脂肪を食べると考えていた」(上同、p201) 島泰三さんは、付着肉を含んだ骨の栄養分析結果が栄養的にも優れていることをを調べ上げている。それだけでなく、牛の肋骨を食べられるか実験したというから、その研究意欲に関心してしまった。
豚骨ラーメンがいつから食べるようになったかは知らないが、経験的に発見したのであろうか。うまさと栄養を兼ね備えられていたことが、科学的に明らかになったのではないだろうか。改めて、食べてみたいし、骨付き鶏肉の骨も捨てずに、しゃぶり尽くす方法を考えてみたいものである。
ところで、書名にもなっている「親指はなぜ太いのか」は、骨を砕く石を持つためである。そうして片手に石を持ち、もう一方の手に骨を持って移動するには、どうしても二足歩行でなくてはならなかった。つまり、骨を主食にすることが、直立二足歩行の起原にもなったのではないかというのだ。なるほど。

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