おしんは、「今もうだれにも逆らえない強大な権力が日本の運命を握っていることをしみじみと感じるのであった」。このように、テレビを通じて流れてきた言葉が、何故か、生々しく聞こえてきた。憲法が改悪され、ものがいえなかった時代へ、今まさに暗転されようとしているからである。
だった。
いまだに憲法は無事だが、逆風の嵐は一向に止む気配はない。それどころかますます強まってきている。だからこそ、おしんのお母さんの言葉に真摯に耳を傾けたいものである。
覚えておくんだぞ。
どんなことがあっても戦争はしちゃいけない。たとえ日本が戦争をするようなことになってもおしんだけは反対するんだ。
たった1人の力は小さいけれど、そういう人たちが力を合わせれば国家を動かすことだってできる。
戦争というものは相手の物たくさん壊し、人をよけい殺した方が勝ちなんだ。物を壊したり、人と人とが殺しあったり傷つけあったりすることが立派なことだと思うか。
人を傷つけたり殺したりすることは許されないことだ。人を殺せば殺すほど手柄になるのが戦争。それでも戦争は名誉なことだと思うか。
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