2022年10月2日日曜日

基地のない沖縄をめざして

 辺野古への米軍新基地建設の問題点は、数えればいくらでもある。最近は、軟弱地盤が発覚したことを理由に挙げることもある。しかし、このような理由では、軟弱地盤でなければいいのか、とか、技術的に問題がなくなればいいのか、と反論されれば、反対の前提が崩れてしまう。だから、もっと根本的な理由を上げる必要がある。
 では、根本的な理由とは何か。『基地のない沖縄をめざして現状と前途を考える』(不破哲三講演、日本共産党出版局)では、沖縄の米軍基地の問題点として、「沖縄米軍の主力である軽兵隊は、海外への”殴り込み攻撃”を主な任務、専門任務とする部隊」であること、「核爆弾を持ち込んで、沖縄を再び核先制攻撃の基地にする。その基盤が引き続き、温存されている」ことの二点を挙げ、「こういう基地の存続が、沖縄はもちろん、日本の未来、世界の平和を危うくするものである」と結論している。つまり、こうした沖縄米軍の機能強化こそ、辺野古への米軍新基地建設の最大の問題点なのである。
 なぜか?
 次の文章にあるように、沖縄米軍の機能強化は、何より更なる軍事的緊張の高まりを呼び込むからである。

 老朽化した普天間基地に替わって最新のハイテク機能を備えた基地を辺野古に建設し、空中給油すれば中国や北朝鮮に直接攻撃が可能なMV22オスプレイを配備すれば、東アジアの軍事情勢はどうなるか。中国・ロシア・北朝鮮の対抗的軍事強化を引き起こすのは目に見えている。それは新しい軍事的緊張を生み出すだけでなく、経済危機にある軍事費の負担を強いることによって、東アジア全体の経済・政治に不安要因をつくり出すことになるだろう。(『沖縄 草の声・根の意志』、目取真俊著世織書房、2001年、p186〜187)

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