2022年9月9日金曜日

「人殺しの術」を学び、訓練している米兵

 沖縄では、米兵によるレイプ事件が絶えない。しかし、時が過ぎると忘れてしまっていた。しかし、被害者にとって何年経っても心の傷は癒やされないことを、改めて思い知らされた。3人の米兵に性暴力を受けた女性の手記を読んだからだ。目取真俊氏が『いったい、この国はどうなってしまったのか! 続』(魚住昭・斎藤貴男・目取真俊著、日本放送出、2006年)で紹介していたのである。
 「仕事として『人殺しの術』を学び、訓練している米兵達が、今日も我が物顔で、私達の島を何の制限もされずに歩いています」という心の叫びは、忘れがちな真実であるだけに、心に響く。この事実は、基地が存続している限り、無くならないのだ。
 孫が今年一年生になったばかりだが、通学路を米兵が闊歩しているとしたら、とても心配で、夜も眠れなくなってしまうかもしれない。基地は必要だと考えている日本中の爺婆に、あなたの孫が暮らす街に基地があっても、それでも、基地は必要だと言えますか、と問いたい。
拝啓、沖縄県知事 稲嶺恵一様
 日頃のご活躍に敬意を表します。
 1995年9月に起こった米兵による少女暴行事件から10年、去る7月3日、またもや米兵による少女に対するワイセツ行為事件が起こりました。いったいいつまでこんなことが続くのでしょうか。いったい何人の女性が犠牲になれば、気がすむのでしょうか?
(中略)
 私は被害者の一人として訴えます。私は、高校2年生のときに米兵によるレイプを受けました。学校帰りにナイフで脅され、自宅近くの公園に連れ込まれ3人の米兵にレイプされたのです。本当に怖かった。「もう終わりだ、自分は死ぬのだ」と思いました。何度叫ぼうとしても声も出せずにいました。そのとき米兵は「I can kill you」と言いました。「殺すぞ」ではなく、「殺せるぞ」と言ったのです。
 あれから20年以上の月日が流れたいまでも、私は事件による心の傷に苦しんでいます。被害者にとって、時の長さは関係ありません。(中略)
 今回被害にあったのは、まだ小学生です。被害にあった女の子の気持ちを考えると、いても立ってもいられなくなります。どれほど恐ろしかったことでしょう。私は基地を押し付けようとするすべての人に言いたいのです「あなたのお子さんであったならどうされるのでしょうか?」と。(中略)
 米兵達は今日も我が物顔で、私達の島を何の制限もされずに歩いています。仕事として「人殺しの術」を学び、訓練している米兵達が、です。稲嶺知事、一日も早く基地をなくして下さい。それは、県民の80%以上が望んでいることなのです。基地の県内移設に「NO」と言って下さい。ここならだめ、あそこならOKと言うことはありえません。なぜなら、事件の多くは基地の外で起きているからです。沖縄はアメリカ・米軍のために存在しているのではありません。(後略)(「沖縄タイムス』、2005年7月9日)(『いったい、この国はどうなってしまったのか! 続』、p 382〜383)

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