フェルメールと言えば『真珠の耳飾りの少女』と、言われるほどに、この絵は有名だが、このモデルが長女だったことは最近知った。お母さんのエアリングをつけて遊んでいるところにお父さんがやってきた。その時、「どうしてお母さんの絵ばかり描くの?」と言って振り向いた。フェルメールは、「いまだ、この瞬間を絵の中に閉じ込めなくては!!」(『フェルメール この一瞬の光を永遠に』、キアーラ・ロッサーニ文、西村書店、2018年)と思い、『真珠の耳飾りの少女』を完成させたという。
絵本『フェルメール この一瞬の光を永遠に』の書名「この一瞬の光を永遠に」も、また素晴らしい。『真珠の耳飾りの少女』に関するエピソードと、「この一瞬の光を永遠に」という言葉を知ってから、フェルメールの絵の見方が変わって、とても素晴らしく見えるようになった。
また、当時、歴史(宗教画など)を描く画家こそが最高の画家であるという考え方があったところに、フェルメールは、何気ない日常の一瞬を題材にし、光を当てた。そこにこそ、彼の革新性と素晴らしさがあると思う。


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