NHK放送の「日曜美術館 アートシーン」(2022年9月25日)で、江戸時代の九州・博多で活躍した禅僧仙厓(せんがい)(1750 - 1837)の作品展「仙厓のすべて」(出光美術館)の紹介があった。そこで、禅僧仙厓の存在を初めて知った。 出光美術館による展示概要によると、
仙厓の遺した水墨の絵画──「禅画」は、「厓画無法(仙厓の絵には決まった法などない)」の精神にもとづいた、きわめてユーモラスかつ自由奔放な作品で、斬新な表現や大胆なデフォルメにより、現代の私たちが見ても「楽しくて、かわいい」と感じる不思議な魅力に満ち溢れています。
という。
紹介された絵で気に入った作品は、『指月布袋画讃』だが、番組の解説によると「求めるものは遥かなた、修行こそが大切」と説いた絵だという。現代における、「達成感も大切だが、達成に至る”過程”も大切!!」という教えに通じるところがある。かわいい布袋(ほてい)様で、不思議と心が和む。
この作品は晩年の作だが、40代に描かれたという『布袋画讃』とはイメージがだいぶ違う。北斎も晩年まで絶えざる成長を目指したが、あくまでも絵の描き方に限られていた。しかし、仙厓は、禅僧であったが故に、心のあり方も追求したと思われ、その結果が絵の描き方まで影響を与えたようである。極端に省略(デフォルメ)された表情が、本当に「楽しくて、かわいい」。 |
| 40歳代に描かれた『布袋画讃 |
0 件のコメント:
コメントを投稿