2022年9月2日金曜日

<メモ>の持つエネルギー

 大和言葉には魂が宿っている、みたいな話を聞いたことがある。日常の言葉にしても、言葉によっては元気をもらったりする言葉があるのは事実である。しかし、「<メモ>の持つエネルギーは計り知れない」(『新作文宣言』、梅田卓夫著筑摩書房 、1989年、p 192)という言葉は、次元の違うインパクトがあった。多くのメモを書いてきたが、残念ながら、<メモ>の持つエネルギーを実感するようなことはなかった。だから、余計にインパクトを感じたに違いない。
 メモを続けていると「考えがつながって深まっていく」。「予測もしない方向へ飛躍することもある」(上同、p171)というのだが、そこまで至っていない、つまり、一度メモして終わり、見返しても、一回くらいが多く、手を加えながら何度も見返すようなことがなかった。そこまでやらないと、そこまでやりつつ、メモから果実を実らせて初めて、<メモ>の持つエネルギーを実感できるのかもしれない。
 本はたくさん読んでも、自分が書いたメモ帳やノートを読むということはほとんどなかった。たまに整理のついでに、思いついたように読む程度だった。しかし、考えようによっては、新しい本を読んでいくよりも、メモやノートを読み返すことの方が重要なのかもしれない。手っ取り早い自己発見のたびにつらなると思うからだ。まずはメモ帳の再読からやってみよう。

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