エッセーを読み進めているうちに、なんという表現だろう!と感嘆した文章に出会った。「われわれ自身がB29に狩られる修羅場の季節が終わってのち、我が家はもう一度犬を飼った」である。この中の「われわれ自身がB29に狩られる修羅場」という表現は、虫ケラのように逃げ惑うしかなかった戦禍の人々を見事に言い表している。戦争の本質をついているような気もする。
正直な話、このエッセーを読むまでは、辻真先さんの名前すら知らなかった。著者名で検索してみたら、だいぶ本が出版されていた。このような表現ををされる著者は、どのような内容の本を書いているのだろう、と興味が湧いてきた。とりあえず、『進駐軍の命により』(辻真先著、徳間書店、2001年)を手に取ってみようかな、と考えている。感嘆する文章に出会えるであろうか?
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