ここの「平和を精力的に創造」しよう、ということが最も重要なのであって、オオカミ少年のように、「よその国がせめてくる」とくり返していても、事態は一向に進展しない。逆に、事態は悪化してきているのが現状である。これこそ「よその国がせめてくる論」=「抑止論」では平和を守ることができないことの証明であろう。
次に、大志を補足する四つの項目を挙げておく。
① アメリカに屈従して、自衛隊を増強し、海外に派遣すれば、アジア諸国の不信を招き、アジアで孤立することになるということです。
② 日本国憲法が軍隊をもつこともそれを海外に派遣することも禁止していることを、アメリカにはっきりということです。アメリカは立憲主義を大切にする国です。しかもいまの憲法第九条は、その制定過程から明らかなように、アメリカの同意のもとで制定されたものです。
③ 国民の血を流し、他国民の血を流すために、誰を海外に出そうというのでしょうか。
④ 憲法第九条を無視する政治を強化していくと、やがては「軍の独走」を再現し、また「ルールなき社会」をつくり出すことになります。憲法は、「国の最高法規」です。それを首相をはじめとする「国民代表」が無視すれば、誰がそのほかのルールを守るでしょうか。(『日本国憲法のしくみ・入門の入門』、p122〜123)
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