石川智也さんのインタビュー記事「寛容になれと不寛容に主張 支持広がらぬリベラル勢力、固定客見誤る」(朝日新聞、2021年9月9日)を読み、その主張に納得するところが多かった。野党のやっていることは、確かに「寛容になれと不寛容に主張」しているところがあるからだ。特に、「反自民、反共産」を旗印にしている一部の勢力は、不寛容そのものであろう。「私自身が、自由、公正、寛容、人権、法の支配という価値を重んじ、国家より個人を優先するリベラル派です」という言葉に、すっかり信じ込んでしまい。九条批判のおかしさまでは気づけなかった。
一日置いて、彼の「私自身は、日米地位協定の改定や沖縄の基地問題解決を阻んでいる大きな理由は、9条だと思っています」という主張のおかしさに気がついた。九条があるから、「日米地位協定や沖縄の基地」に問題があることがわかるのであり、逆に、九条がなかったらどんどん基地建設は進むであろうし、日米地位協定など、問題にもならないであろう。
なんかおかしいと思って、どんな著作があるかを調べてみた。そして、『さよなら朝日』(石川智也著、柏書房、2021年)という本が最近出版されていることがわかった。その内容は、「改憲論争、沖縄の基地移転、脱原発…。朝日新聞に代表される自称リベラルの矛盾と欺瞞を朝日の内部から検証した、黄昏ゆくリベラルにささげる決死の論考集」だという。どうも、自称リベラルの石川智也さん自身の主張に、「矛盾と欺瞞」があるような気がしてならない。今度、そういう目で、この著書を読んでみたい。
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