改めて思うのは、かつての亡霊は、すでに亡霊の域を脱して、あたかも命を吹き返したように活躍して(暗躍して)いる。しかし、所詮亡霊は亡霊だ。そこを見破ることが重要である。亡霊は亡霊らしく、地下にて眠っていてほしいものである。
最近、赦免されて刑務所の門を出る一部戦犯者達の誇らかな 顔と不謹慎な言葉には激しい怒りを覚えずにはいられません。再軍備の声は巷に高く、その眼から怪しげな光芒を放つ亡霊は、今や暗く淀んだ海面から浮かび立つ浮び上がりつつあります。(『浜田知明作品集』、浜田知明著、現代美術社、1982年、p12)

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