2024年2月27日火曜日

観世音ぼさつ

 なぜか、棟方志功の作品『女人観世音』に魅せられました。棟方志功さんが言うには、「女人観世音は、 岡本かな子さんが戦前『女人芸術』という雑誌の創刊号の扉に発表した詩でしたが、私はふるいつくほどその詩に憑かれ(『版画の道』、棟方志功著、宝文館、昭和31年、p38)たそうです。そうして、岡本かな子さんの詩のエネルギーが棟方志功さんに乗り移ったかのように『女人観世音』は創られました。
 白と黒の絶妙なバランスと、そこから放たれる「われこそ 観世音ぼさつ」という言葉、こうして版画を見ながら書いていたら、”無防備”な観世音ぼさつだからこそ、癒されるのかもしれない、と思いました。
女人観世音
そよ風にそよとし吹かれ時にはた心浮雲
足裏*の土踏む力
女人われこそ観世音ぼさつ

人のかなしみ時には担ひ
よろこびを人に送りて
みづからを空しくはする
女人われこそ観世音ぼさつ

ぼさつ ぼさつ 観世音
千変万化
円融無碍*もて世を救ふ
女人われこそ実*に観世音(詩「女人ぼさつ」の後半部分:岡本かな子)

  岡本かな子著『観音経を語る : 並法華経 - 国立国会図書館デジタルコレクション』で詩「女人ぼさつ」(p187〜)が読めます。

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