2024年2月19日月曜日

”未成年の状態”から「超人」へ

 ニーチェは、新しい人類(人間)像としての「超人」という概念を創り、その実現を目指しました。つまり「ニーチェは、人間の意志を肯定し、その強力な意志によって生きる人間のことを『超人』といい、キリスト的人間に代わる新しい人類像として祝福した(梅原猛著「人類の闇と光」『芸術新潮』2019年4月 、P31)のです。
 別の観点からとらえると「超人」とは、私の理解では、人間の本性として持つべき”力への意志”を持てるようになった人間のことのようです。カント流に言えば、啓蒙によって”未成年の状態”から抜け出せた自ら考える人間、理性を使える人間こそ、ニーチェのいうところの「超人」ではないでしょうか。
 カントによれば、社会には「さまざまな法規や決まりごと」がありますが、「これらは自然が人間に与えた理性という能力を使用させるために(というよりも誤用させるために)用意された仕掛けであり、人間が自分の足で歩くのを妨げる足枷」だというのです。だからこそ啓蒙が必要ということになるのです。
 では、具体的にどのような啓蒙が必要なのでしょうか。どうすれば、”未成年の状態”から抜け出して「超人」になることができるのでしょうか。ニーチェやカントに聞いてみましょう。(続く)

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