ソクラテスの興味のある逸話を最近知りました。「あなたはどこの生まれですか」と問われたとき、「世界の市民です」と答えたという話です。この話を知ったとき、世界の人が一定数このように考えるようになったら、戦争など起きることはないのに、と思いました。
同時に、カントの著作『世界市民という観点からみた普遍史の理念』を思い出しました。ソクラテスの「世界の市民」という思想は、カントに引き継がれたようです。どのように引き継がれたか、読んでいないのでわかりませんが、カントから引き継いだ哲学者はいるのでしょうか。新たな疑問が生じてしまいました。
もう一つ課題が見えてきました。21世紀に入ってグローバル化が一層進んできました。それだけ世界は一つ、という観念、世界市民という観念が生じやすいはずです。それなら、グローバル化を論じた文献で、世界市民という概念を扱っているでしょうか。扱っていそうですが調べてみる必要があります。
なんと、先行研究はすでにやられていました。まずは、これらの文献を読んでから、となりそうです。読んでから、となりそうです。
・『世界市民への道』、信濃毎日新聞社編明石書店、1989年
・大森 一三著「世界市民教育としての哲学」『哲学の変換と知の越境』、牧野英二編、法政大学出版局、2019年、p248-264
・石田京子著「永遠平和と世界市民主義」『新・カント読本』、牧野英二編、法政大学出版局、2018年、p310-320
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