映画「ショーシャンクの空に」の主人公アンディは、ついに脱獄を決行します。アンディは毎日毎日、少しずつ壁に穴を開けていたのです。このような地道なことをやり遂げられたのは、アンディが地質学が好きだったからと、友人のレッドが語る場面が心に残りました。長い年月をかけて運動する地質を研究する「地質学にとって重要なのは時間と圧力」だというのです。
アンディが使用した圧力は小さかったかもしれないけれど、アンディには”たっぷりの時間”があったので、壁に穴を開けることができたのです。このことは、日常の仕事や趣味にも言えること言えることです。コツコツと毎日の力(圧力)は小さくても、時間をかければやり遂げることができる、ということです。新聞の連載小説が良い例です。「継続は力」とはよく言ったものです。
連載小説なら、時間だけの問題で済みますが、アンディがやったようなことは、綿密な計画が欠かせません。銀行家だったアンディには、そうした能力も備わっていたに違いありません。どちらにしても、映画を一回見ただけでは、気が付かなかったことでした。
そういえば、字幕翻訳の第一人者として知られる戸田奈津子さん(87)は、高校生のときに見た『第三の男』が大好きになって、その映画を「新聞の下のほうに小さく出ている映画館の上映情報で探して、再上映されていれば、どこの場末の映画館でも飛んで見に行き」、「全部で50回は見た」(朝日新聞、2024年2月6日)そうです。名画や名著は、一回で済ませない方が良さそうです。
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