2023年6月27日火曜日

二項対立を超えて

 この世界には、あらゆる分野に二項対立問題があって、それゆえ、対立が続いている。だから、「二項対立を超えて」という解決策が示されている。だが、今一つ、そのメカニズムというか、論理が理解できないでいる。そのため、「二項対立を超えた解決策」の実例を探している。そんな中で、新聞の連載小説の中に、「小楠は昨年九月、桂と会って談じたことがある。小楠の開国論が戦略であり、桂の攘夷論が戦術であること、『開国を目的とする攘夷論』で意見は一致した。」(辻原登著「陥穽 陸奥宗光の青春」『日本経済新聞』、2023年6月27日)とあったのだ。
 つまり「開国」か「攘夷論」という二項対立を超えて、「開国を目的とする攘夷論」と対立を調和させてしまったことになる。この所だけをみる限り、矛盾論でいうところの、対立物の統一にあたる。それでいいかどうかはわからないが、二項対立問題は、矛盾論の範疇に入る可能性が大きい。
 しかし、それだけ(矛盾論)で終わるようにも思えない。二国間の対立といった場合の「対立を超えた解決策」も一緒に考えたいからだ。二項対立問題をヒントに、思想が違っても、互いの思想を認め合い、共存する道も見つけたいのである。

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