「まるで自分自身が花であるかのように自然の中に生きる日本人」に憧れ「日本と同じ南仏」アルルへ引っ越し、芸術家のユートピアを夢見て黄色い家をひまわりの絵で飾り、ゴーギャンを招いた。そして事件は起きた。(視覚デザイン研究所編集長 早坂優子著、日本経済新聞コラム「美の十選」(2023年6月14日)「名画の中の絵画(4)ファン・ゴッホ「耳に包帯をした自画像」)この記述によれば、文学だけでなく、芸術の分野においても、「自然・自己一元の生」というのがあるらしい。それだけでない。このような日本文化の特質は、日本人でなくても感銘を与えていることになり、それだけ普遍性があることを意味している。
「耳に包帯をした自画像」には、背景の中に浮世絵が描かれている。だから、「この作品は浮世絵(日本人)と一体になりたかった心情が読める」(上同)という。そう言われると、この絵の観方も変わるかもしれない。

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