2023年1月31日火曜日

特定秘密保護法への不安

 小説『精鋭』で、「安全運転義務違反」というのがあることを初めて知った。例えば小説の中で、「右折車がいるとする。そこに横断歩道がある。歩行者がいた場合、右折車は、停車してその歩行者が通過するのを待たなければならない」「そのとき、歩行者が車を気にして歩調を弛めたとしたら」、右折車のドライバーは違反になるか、という問題が提起されていた。
 その問題に対して、違反に問われるようなことはないだろうと思ったら、何と、その場合、警察官は安全運転義務違反で「右折車のドライバーに違反切符を切ることができる」というのである。道交法にある歩行者優先の原則によると、「ドライバーは、歩行者の安全を確保する義務がある。歩行者が車を気にして、歩調を弛(ゆる)めるようなことがあってはならない」といい、続けて「警察官は、やろうと思えば犯罪者を作り出すこともできるのだ。極端な話、気に入らないやつがいたら、罪に陥れることもできるということだ」という。
 この所を読んで、すぐに特定秘密保護法を思い浮かんだが、今の法律でこうなのだから、特定秘密保護法が施行されたら、どんなことになってしまうか、と特定秘密保護法への不安が一層強まってきた。細かな条文まで読む人などいないだろうから、多くの国民が知らないうちに犯罪者にされてしまう機会が増えてしまうに違いない、と。
 とは言え、今のところ「特定秘密保護法」がその実力を発揮しするようにはなっていない。日本国憲法が目を光らせているからだ。しかし、憲法が改変されたら、そうはいかない。「特定秘密保護法」は本領を発揮するようになり、国民の自由が脅かされてくるに違いない。そうならないためにも、憲法の改悪をなんとしても阻止していきたい。

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