ホブスンは、帝国主義的政策を抑制ないし是正するための処方箋として民主主義の強化を訴えていた。そうすることによって、一国内において帝国主義的な勢力が私的利益のために国家機関を利用するのを防ぐことができる、と考えたのである。(角田安正著「解説」『帝国主義論 』、レーニン著、古典新訳文庫、光文社ホブスンが民主主義のことをどのように考えていたか、わからないところもあるが、現代の政局を考えても、魅力的な思想に見える。ホブスンの『帝国主義論』が矢内原忠雄訳で出版されているのも魅力である。ホブスンの民主主義論も魅力である。
ここで、『帝国主義論』で、何を知りたいかをはっきりさせておく。社会に働く力、見えない力をどのように捉えて、それを表現しているか、どういう概念があるのか、などである。要は、自然法則に近い法則が貫かれているかどうか、である。
社会に働く力としての「帝国主義的政策」というもの、「民主主義」というものを社会に働く力として認識しているかどうか、という観点も知りたい。
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