2022年11月22日火曜日

情報の断片を結びつける能力

 今、最も求められている能力がはっきりとわかってきた。なんとなくわかってはいても、言語化できずにいたことで、それは「情報の断片を結びつける能力」のことだった。その能力のことは、齋藤孝さんが、『21 Lessons21 世紀の人類のための21の思考』(ユヴァル・ノア・ハラリ著、河出書房新社、2019年)を紹介していた文章の中にあった。
 この本は、「テクノロジーや政治をめぐる難題から、この世界における真実、そして人生の意味まで、人類が直面している21の重要テーマを厳選。正解の見えない今の時代に、どのように思考し行動すべきかを問うたものらしい。その中の情報との付き合い方が紹介されていて、その内容が私自身の課題でもあったのだ。
「教育」の世界では、今何が起こっているのか。著者は「教師が生徒にさらに情報を与えることほど無用な行為はない」と指摘します。すでに子どもたちは膨大な量の情報にさらされ、どんなテーマでもクリック一つで最新情報が手に入ります。ただし矛盾する情報も多いため、人々は何を信じていいか迷ってしまう。よって今の教育に必要なのは、情報そのものではなく、「情報の意味を理解したり、重要なものとそうでないものを見分けたりする能力」、さらには「大量の情報の断片を結びつけて、世の中の状況を幅広く捉える能力」を育てることだと述べています。
(中略)
 この連続する世界においては、一見するとバラバラな情報をうまくつなぎ合わせて、全体を捉える能力が不可欠です。これはピータ―・M・センゲの著書『学習する組織」で紹介されたシステム思考にも通じます。システム思考とは、一つの要素だけで考えるのではなく、様々な要素を矢印でつないで全体を捉えようとする考え方です。情報を結びつける力を鍛えるには、紙に要素を書き出して矢印でつなぎ、図式化して考える習慣をつけるといいでしょう。私は本や文章を読みながら、内容を図にまとめるのが好きです。(「齋藤孝の人生がうまくいく[古典の名著]」『PRESIDENT、2022.7.15』、p86)

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