それでは、我が国における百年の大計というのは、どのようなものなのだろうか。それは明確である。憲法が指し示してくれている方向性こそが、国家百年の大計なのである。にもかかわらず、目先の利害等に囚われ、国家百年の大計を忘れるどころか、葬り去ろうとさえ目論んできたのだ。
改めて、武藤山治の言葉「国策として最も重要なるものは、国家生命の永続性に鑑みて百年の大計を建て、着々之を実行してゆくこと」に耳を傾けて、「国家生命の永続性に鑑みて」、防衛費倍増計画なるものが、いかに危険な計画であることかを思い知るべきである。そして、憲法が指し示してくれている国家百年の大計を着実に実行していくことが求められていると言える。
人生は短きも芸術は長し、というが、独り芸術のみでなく、一般の仕事の生命もまた、真理に叶っている限り、永遠不滅である。
転々変化する 目先の事物や思想に囚われて所謂臨機応変の政治的、或いは経済的工作を為すことも国策の一つではあるが、国策として最も重要なるものは、国家生命の永続性に鑑みて百年の大計を建て、着々之を実行してゆくことである。(『武藤山治全集 6』、武藤山治著、新樹社、1965年、p464、新漢字にしたりして読みやすくしている)
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