2022年2月27日日曜日

プーチンの背中を押した見えない力

 悲しいことに、ウクライナへの侵攻によって、今まさに地球上で「戦争」が起きている。前に「地球が発する悲鳴」という詩の中で、「戦禍のたびに、/地球が発する悲鳴が聴こえる」と書いたが、今この時も「地球が発する悲鳴が聴こえる」ようだ。このような現実に対してプーチン大統領を非難する声はもっともなことだが、それだけで終わってしまってはいけない。プーチン大統領を後押ししている「見えない力」にスポットを当て、追求しなければ、第2、第3のプーチン大統領を誕生させてしまうからだ。
 では、その「見えない力」とは、何ものか。それは、マルクスが資本論で明らかにした「商品の”物象化”」現象であり、資本主義社会に内在した商品(資本)の運動エネルギーによって人間が制御されてしまうことである。

「彼らは、この運動を制御するのではなく、むしろ、この運動に制御される」というときの彼らは人間のことだから、「人間が物に制御される」ということになる。つまり、物象化によって私たちの生活が大きく振り回される、ということでもあるのだ。それは、何を意味するか? 武器商人が悪者にされることもあるが、彼らも、結局、武器という商品に制御されているに過ぎない、とも言える。資本主義社会、商品社会が存続する限り、武器商品も拡大発展していく運命にある。(「100分de名著 マルクス“資本論”」より)

 つまり、プーチン大統領も、自分の意志で武力侵攻に踏み切ったわけだが、結局は彼の意志の背後で「武器という商品の拡大再生産エネルギー」が働いたことになる。そこにメスを入れないと、戦禍の悲劇は無くならないであろう。

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