2022年2月13日日曜日

世襲政治は民主主義の墓場

 世襲議員の数は、民主主義の成熟度を測るバロメータではないか。こう思うようになったのは、フィリピンでは、「今も国会議員の8割が世襲とされる」(「ドゥルテを慕った先に」、朝日新聞『GLOBE』2022年6月6日)ということを知ったからだ。
 それでは、日本ではどうか。「朝日新聞の調査では、前回2017年衆院選(定数465)で自民党当選者の約3割にあたる83人が世襲議員。希望の党(当時)は7人、立憲民主党は4人が世襲議員だった。岸田文雄首相も父、祖父が衆院議員の経歴を持つ。2000年以降で首相を経験した11人のうち、岸田氏をはじめ計7人が世襲議員だった」という。首相を経験者の64%が世襲議員だったことになる。
 日本経済新聞(20211017日)記事<衆院選「地盤・看板・カバン」の壁 世襲候補は8割当選>では、世襲なし候補の当選割合が30%に対し、世襲候補は8割も当選している現実を取り上げ、そのような結果になるのは、世襲候補が選挙に有利な条件「地盤・看板・カバン」を引き継いでいるからであることを示している。
 日本国憲法第四四条は、「両議院の議員及びその選挙人の資格は、法律でこれを定める。但し、人種、信条、性別、社会的身分、門地、教育、財産又は収入によつて差別してはならない」である。世襲は「門地(家柄・家格)」に該当するであろうから、憲法違反ではないだろうか。事実、憲法絵本生きる!生かせ!日本国憲法』(橋本勝[絵と文]、共栄書房、2009年)にも、「日本の政治は身分制?これは憲法違反ではないかと思う」(p30)と書かれている。そして、「世襲政治は民主主義の墓場なのだ」で結ばれている。だからこそ、この問題をこれからも問題視していきたい。

([衆院選「地盤・看板・カバン」の壁 世襲候補は8割当選]より)






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