国防に軍備は必要というのが一般的であり、その論拠の一つに、「攻められたらどうする」という疑問を挙げる人が多い。それに対して私は、国防で最も大切なことは軍備ではなく「世界から尊敬される国創りにある」と思ってきた。世界から尊敬されるようになれば、友好の手を差し伸べてくる国はあっても、軍事力を持って攻めてくるような国は無くなってくるに違いないのだ。美輪明宏さんも、同じように「戦争を避けるには尊敬されていなければいけない」と次のように述べている。
これからの日本の進むべき道は明らかです。いかに戦争を避けていくか。日本は資源もないし、武力もない、文明力もないし、財力もないわけだから、これから生きていくためには”外交力”が大切です。外交力で戦争しないでいくこと。それにはまず尊敬されていなければいけないでしょう。(「 文化を回復して尊敬される日本に」『中央公論』1915年9月号、p107)
このような自明のことが、なぜ、少数意見で終わってしまうのか。それは、国を挙げて、対立勢力、いわゆる”敵”を作り上げており、対立構図が作り上げられているからだ。戦時中に、負けているにもかかわらず、真実は伝えられず、勝った勝ったと喜んだりしていた。それと大差はない。
ではどうすればいいのか。やはり、真実を知り、その真実を何度でも語っていくしかない。幸い、まだそれだけの自由がある。今うちに、真実を語り続けよう。
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