2022年2月15日火曜日

奴隷をやめて反逆せよ!

 ニーチェの著作に『人間的な、あまりにも人間的な』というのがある。「この著作でニーチェが描きだそうとした世界は、『未来のすばらしき新世界』『現世の彼方に善悪の源を求めない世界』『絶対的な価値や神の裁きもない世界』であった。キリスト教に潜む『奴隷の道徳』をえぐりだす」(『90分でわかるニーチェ』、ポール ストラザーン著、浅見昇吾訳青山出版社、1997年、p40)という。それに、『ニーチェに学ぶ「奴隷をやめて反逆せよ!」:まず知識・思想から』(副島隆彦著、成甲書房、2017年)という本まで出版されていることがわかった。
 それでは、ニーチェが描きだそうとした「絶対的な価値や神の裁きもない世界」における現代社会の「絶対的な価値」とは、どのようなものであろうか。一つ考えられるのが「アメリカ民主主義」という価値であり、その絶対的な価値に基づく制裁である。例えば「またバイデン米大統領は14日、ジョンソン英首相と電話で協議した。両国の発表によると、2人はロシアとの外交の余地はまだ残っているとの認識で一致。東欧の同盟国の防衛強化や、侵攻時の経済制裁の準備についても議論した」(『朝日新聞デジタル』、2022215日)という具合だ
 また、日本という独立国に、70年以上にわたって米軍基地があり、米軍基地内は日本の憲法も及ばない。それだけではない。日本中のどこでも、ある日突然、日本の憲法も及ばない地域になってしまうのだ。2004813在日米軍アメリカ海兵隊)のヘリコプター沖縄国際大学に墜落した事件が何よりの証拠である。目撃者の証言によると、「バスを降りて歩いてきたら、『ここは通さない』と黄色いテープやらバリケードが置かれてこの道路は封鎖状態で、大げさに言うと戒厳令だな」(自宅近くに米軍ヘリ墜落の恐怖…2004年沖縄国際大学事故」より)と思ったという。
 このような屈辱的な状態は、考えようによっては奴隷状態と変わらない。そこに、「アメリカ民主主義」という絶対的な価値が存在しているからだ。「自発的隷従」などという人もいるが、自発的であろうが、なかろうが、構造的に米国という大国に「隷従」していることには変わりがない。だから、今こそニーチェに学び、「奴隷をやめて反逆せよ!」なのではないだろうか。

(「自宅近くに米軍ヘリ墜落の恐怖…2004年沖縄国際大学事故」より)

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