この度の選挙結果を踏まえ、作家の中島京子さんが朝日新聞(2021年11月2日)に「己の権利見つめる、今ここから 衆院選に思う」という文章を寄せていた。「現在の選挙制度と、50%ほどの低い投票率の下では、絶対得票率が20%程度でも選挙区の議席を獲得できる。自公政権のコロナ対策などは、けっして支持されていたとは思えないのに、あたかもそれを承認するような結果が出たのは、やはり投票率の低さと無関係ではないだろう」というのは本当であろう。なぜなら、自民党に比例区の得票率は34.7%だから、34.7%で465議席を按分すると161議席、公明党の57議席を足しても、218議席と過半数に満たないからだ。
また中島さんは、この国も民主主義をないがしろにされている実態を「行政文書の破棄や改ざん、黒塗りによる開示拒否など、民主主義がないがしろにされるのを見てきた。なにより、政権与党は臨時国会の召集を求められても応じなかったのだ。選挙だけではない、この国では、政治そのものが大切にされていない」とわかりやすく端的に表現してくれている。こんな国だったから、「結果を見て、暗澹(あんたん)たる気持ちに」なってしまうのも、よくわかる。だからこそ、「悲観している余裕はない。私たちは、自分たちの基本的な権利をもっと大切にしなければならないし、そのための努力を、今日、この日から始めなければならない」という言葉には、大いに励まされた。
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