2021年11月10日水曜日

戦争なんて絶対に起こり得ない

 前に、「主権国家の対立は、必然に戦争を引き起こす」(横田喜三郎著「世界国家の論理」『世界』、1948年7月号、p18)という言葉に触発され、「平和=至上の目的、無上の命令」を書いた。同じような感動的な言葉に出会った。「僕は差別は憎いけど、区別は好きです。誰もが『違うこと』を楽しめる世界では、戦争なんて絶対に起こり得ない」(「演劇で知った、混じり合う楽しさ」『朝日新聞』、2021年11月10日)という作曲家・池辺晋一郎さんの言葉だ。金子みすゞさんも、「私と小鳥と鈴という詩の中で「鈴と、小鳥と、それから私/みんなちがって、みんないい」と謳っている。
 このような思想の対極にあるものがヘイトスピーチであろう。特定の人々を憎しみ、言葉で罵倒する人々が現に存在している。罵倒する相手が外国人であれば、国家間の対立にまで発展することも当然ありうる。だからこそ、「みんなちがって、みんないい」という思想、「違うこと」を楽しめる思想が広まれば、「戦争なんて絶対に起こり得ない」のだ

『私と小鳥と鈴と』

私が両手をひろげても、

お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)を速くは走れない。

私がからだをゆすっても、

きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。

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