2021年11月11日木曜日

安保は日米攻撃保証条約!

 以前より、「安保こそ諸悪の根源」とまで思ってきた。小田実さんは「安保」の危険性を次のように喝破していた。「アメリカ合州国は、今、世界制覇をめざしてどこへでも動き、その『関東軍』としての動きにいやおうなしに日本は『安保』によってどこまでもつき従って行く。『安保』をやめないと、やめて、アメリカ合州国の「関東軍」につき従うことをやめないと、たいへんなことになる」と。実際小田実さんの指摘のように、安保法制の成立など、ますます「安保」の危険性が増してきている。にもかかわらず、時代の精神は、「安保」容認に傾いているのが現状であろう。小田実さんの声に、耳を傾けていきたいものである。

 もはや、「安保」――「日米安全保障条約」は日本の安全を保障する条約ではありません。「日米攻撃保証条約」です。いや、「安保」がもともとそうした「攻保」のものであったことーーそれは事実がよく示していることです。「攻保」でしょうか。元来、「安保」は日本を防衛するために日本とアメリカ合州国のあいだに結ばれた条約であったはずです。そう理屈づけがなされて来たものでしたが、実際に大きく使われたのはベトナム戦争のアメリカ合州国のベトナム攻撃においてのことでした。ベトナムには日本攻撃の可能性はまったくありませんでしたし、実際、ベトナムにはその意図は皆無でしたから(これはさっきから述べて来た日本を攻める「××」ではなかったことです)、「安保」は「防衛」のためにあるものではなく「攻撃」のためにある―ーこのべトナム戦争において端的に示された事実を、さらに拡大、強化されたかたちで現在の事態が示しています。
 「安保」は今まさに危険なものになって来ています。アメリカ合州国は、今、世界制覇をめざしてどこへでも動き、その「関東軍」としての動きにいやおうなしに日本は「安保」によってどこまでもつき従って行く。「安保」をやめないと、やめて、アメリカ合州国の「関東軍」につき従うことをやめないと、たいへんなことになる。日本自体にとってだけでなく、世界全体にとってです。 (世界は混迷におち入っている」『小田実全集 評論第11巻』、講談社、2011、p176〜177)

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