2021年5月4日火曜日

新訳「ラッセル=アインシュタイン宣言」

 友人からメールで、「ラッセル=アインシュタイン宣言」の新訳が発表されたことを知り、早速読んでみた。そして、今や、国防を云々する段階ではないことを教えられた。今までは、日本人という狭い範囲ではなく、世界という広い世界でものを考える必要があると思ってきた。しかし、これからは、「特定の国や大陸、信条の一員としてではなく、存続が危ぶまれている人類、ヒトという種の一員」として語り、考えていくことが必要だ、という。新型核弾頭の出現によって、人類という種の存続が脅かされてきたからである。
 新型核弾頭の出現によって予想されている惨事は次の通り

最も権威ある人々は、水爆を使った戦争は人類を絶滅させてしまう可能性があるという点で一致しています。もし多数の水爆が使用されれば、全世界的な死が訪れるでしょう――瞬間的に死を迎えるのは少数に過ぎず、大多数の人々は、病いと肉体の崩壊という緩慢な拷問を経て、苦しみながら死んでいくことになります。

 このところを読んだ時、わが子や孫たちが、「病いと肉体の崩壊という緩慢な拷問を経て、苦しみながら死んでいく」ようになったら、耐えられない、と思ってしまった。宣言でも、「危険は自分自身と子どもたち、孫たちに迫っているのであり、おぼろげに捉えられた人類だけが危ないわけでないことに、人々が思い至ること」の重要性を語っている。
 ではどうすればいいのか
 それは、
 自分が好ましいと思う集団を軍事的勝利に導くためにいかなる手段をとるべきか、ということではありません。そのような手段はもはや存在しないからです。私たちが自らに問うべき問題は、すべての当事者に悲惨な結末をもたらすに違いない軍事的な争いを防ぐためにいかなる手段を講じることができるのか、ということです。

 そして、

誰にとっても――共産主義者であろうと反共産主義者であろうと、アジア人、ヨーロッパ人またはアメリカ人であろうと、あるいは白人であろうと黒人であろうと――なにがしかの満足をもたらすような形で東西間の諸問題を解決しようというなら、これらの問題を戦争によって解決してはならない、ということです。

 改めて、こうした科学者の声に耳を傾けようとしない政治家を選んではいけない、と思った。詳しくは、新和訳「ラッセル=アインシュタイン宣言」https://www.pugwashjapan.jp/renew-russell-einstein-manifesto-wg)で

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