芸術家に長寿の人が多いと言われている。そのためか、『長寿と画家 巨匠たちが晩年に描いたものとは?』(河原啓子著フィルムアート社、2019年)といった本も出版されている。この本に、なぜ、芸術家に長寿の人が多いかが分かるような文章が書かれていた。
ここから言えることは、大脳、特に創作を司る前頭葉を積極的に使用すること、しかも、その過程に没入するほどに我を忘れた状態になることが長寿に関係しているに違いない、ということだ。亡骸のような老人が、絵を描き始めてしばらくすると、先程とはまるで違う、息を吹き返えしたかのように幸福そうな男に変貌する。
私はたえず製作しているか、さもなければ、制作の準備をしている。
日本語には、「三昧」という素晴らしい言葉がある。「三昧の境地」ともいう。三昧の境地になるほど創作に打ち込めるようになることが長寿の一つの条件なのかもしれない。
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