2021年5月20日木曜日

閣議決定と強行採決という牙

 これまでの国会を見てきて、政府が行う「閣議決定」というものが一人歩きし、その力を増してきているのに違和感を抱いてきた。本来ならば、国会こそが最高機関として、その力があるはずなのに、「閣議決定」が、あたかも伝家の宝刀の如く、或いは水戸黄門の印籠の如く扱われてきてはいないか、ということである。
 こうした私の思いは、間違いではなかった。「縄で縛られているはずの巨人が私たちに向かって牙を剥き、強行採決や閣議決定になった・・・ということでしょうか」。 閣議決定されたら、「その後に国会で論議し、最終判断し、ときには閣議決定を発揮する。これが正しいやり方なのだという」(幸せのための憲法レッスン 教えて中馬さん!』、金井奈津子著[中馬清福述]かもがわ出版、2016年、p150)とあった。閣議決定と強行採決と同列に考えた憲法感覚に共感を覚えた。
 そもそも、野党議員やマスコミこそが「閣議決定」の扱いに異議をとなえるべきなのに、疑問視さえせれていないことは、情けないことだ。それだけ、憲法感覚、或いは人権感覚が鈍ってきているのだろうか?

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