全集の回顧録には、「日本憲政の前途」というのがあって、そこに今日の解釈改憲のことが書かれており、その先見性に驚いた。
立憲政体の骨子となるものは、正義と道徳の二である。もし国民全国の正義の力が、武力金力を圧するに足るだけに強くなければ、その基礎の上に立つ憲法は、何時破壊せらるるかも知れぬ。尤も其の破壊は形式において破壊せらるるか、或いは形式は其のまま存して、実態に於いて破壊せらるるか、いずれにしても破壊さるる事になる。(『尾崎行雄全集 第10巻』平凡社、1927年、p617)
ここでいうところの「形式は其のまま存して、実態に於いて破壊せらるる」は、現在進行している解釈改憲そのものであろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿