2020年11月27日金曜日

あどけない少年海軍兵隊さん

 このあどけない子どもの表情と海軍の帽子との対比が、当時の戦争の全てを物語っている気がした。残虐な場面の写真より、何故か、強く訴えてくるものがあるのだ。二度と、子どもたちを戦場に送ってはならない、そう思った。
 しかし、目を世界に向ければ、未だに銃を持たざるを得ない子供たちがいる。なんとも嘆かわしいことだろう。こうした世界の貧困にメスを入れてこそ、憲法9条の精神が生きてくる。そしてこの道は、宮沢賢治の「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」の精神に通じる。宮沢賢治のこの言葉は、「農民芸術概論綱要」からだが、長編の続きから一部だけ紹介する。改めて読んだが、含蓄のある詩である。

世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない
自我の意識は個人から集団社会宇宙と次第に進化する
この方向は古い聖者の踏みまた教へた道ではないか
新たな時代は世界が一の意識になり生物となる方向にある
正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである
われらは世界のまことの幸福を索ねよう 
求道すでに道である(青空文庫の「農民芸術概論綱要」より)

人類という概念を遥かに超えているのがすごいところだが、せめて、地球の裏側でも意識して「銃を持たざるを得ない子供たち」にも目を向けていきたいものである。

『映像で語るわたしたちの日本国憲法』より

「大石芳野写真集『子ども 戦世の中で』(藤原書店、2005年)」から

 

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