2020年11月13日金曜日

独立の精神なきに等しい日本

 これから、真の安全保障を考えていく必要がある、そう思いました。しかし、その前に、真の独立とは何か、日本は独立国として考えていいのか、を考える必要を痛感しました。日本に米軍基地が存在している限り、「日本はすでに外部から侵略されたままの状態にある」という次のようなショッキングな言葉を見つけたからです。

 日本はすでに「外部から直接、あるいは間接的侵略」されたままの状態にあることを忘れては困るのである。ここに直接侵略とは米軍基地のことであり、間接侵略とはアメリカの意のままになっている自衛隊のことである。武谷三男著「自衛隊の本質は何か」『経済評論・1973-11』、日本評論社、p179)

 ここで、前に紹介した夏目漱石の言葉を思い出しました。

 元来”共和国の人民に何が尤も必要なる資格なりや”と問はば、独立の精神に外ならずと答ふるが適当なるべし。独立の精神なきときは、平等の、自由の、と噪ぎ立つるも、必竟机上の空論に流れて、之を政治上に運用せん事覚束なく、之を社会上に融通せん事益難からん」(『ホイットマン詩集』、木島始訳編、思潮社、1994年、p80)

 独立の精神なきときは、平等の、自由のと声だかに叫んでも、机上の空論に流れてしまい、政治上も、社会上も、役に立たん、というのです。侵略された状態であるにもかかわらず、そんな状態に甘んじている現状は、独立の精神なきに等しいことになります。夏目漱石に言わせれば、こんな状態こそ、問題にすべきだったのです。

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