2024年4月9日火曜日

狂暴な野獣であった日本軍

 NHKの日曜美術館(2024年4月7日)「いま、ここで生きてる -第8回 横浜トリエンナーレ-」で画家の富山妙子さんの存在を知りました。韓国の民主化運動”光州事件”に翻弄される庶民の姿が力強い版画で表現された「光州のピエタ」など、富山妙子さんの作品が紹介されていたからです。

(富山妙子作「光州のピエタ」)

 画集があれば、と、著書を調べてみました。そして、『反権力の証言』(富山妙子編、合同出版 、1971年)や『女への讃歌 : われらの解放』(富山妙子編著、三省堂、1973年)と言った興味のある本が出版されていたことを知りました。
 ちょっとだけ中身も読んで、さらに、その内容の素晴らしさに驚きました。「なぜ戦争はふせげなかったか」で「狂暴な野獣であった日本軍」、と日本軍を痛烈に批判し、「今日の眼で、私たちは過去の日本を振り返るとき、明治以後の日本のいびつな体質を、根底から疑わずにはおられない」(『反権力の証言』)と次のように言い切っていたからです。 
なぜ戦争はふせげなかったか
 なぜ戦争はふせげなかったか!「一五年戦争」で中国大陸を侵略し、南京入城で四十数万人の中国人民を虐殺し、シンガポール占領で五万数千人の華僑を殺戮、ベトナム進駐で二〇〇万人の餓死者をだし、その他、フィリピン、インドネシア、ビルマ戦線で、狂暴な野獣であった日本軍
 朝鮮、台湾を収奪しつづけた、アジアの強盗であった日本。
 なぜ日本の人民は赤紙一枚で、羊のごとく従順に、異民族殺戮の屠殺場にむかったのか。
  無謀な戦争により、父を、夫を、恋人を、息子をうばわれながら、なぜ反戦運動はおこらなかったのか。   
 今日の眼で、私たちは過去の日本を振り返るとき、明治以後の日本のいびつな体質を、根底から疑わずにはおられない。(はじめに」『反権力の証言』)

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