平八郎は、こんなことも言っていました。「写生の対象から先ず何を一番強く感じるかと言うと、形や線よりも先に色彩を強く感じる。 そして、この色彩を追求していると、自然に対象の形を捉えることができる」と。このことを作品「竹」を例に説明がありました。写生ノートに記された追求の過程が紹介されたのです。
作品「竹」は、番組を見ているときは感じなかったのですが、こうして改めて見ると「筍のみずみずしさ」が伝わってきます。「游鮎」と「青柿」は、言葉では言い表せないけれど、「なんかいいな!」と、何かが伝わってくるのです。それはなんだろう、と思って気づいたのが、西洋画には見られない、日本画の伝統を受けついた「平八郎が切り拓き発見した抽象画」だと思いました。強いて名前をつければ、「日本画風抽象画」でしょうか。対象の本質に迫った優れものではないでしょうか。





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