2024年4月19日金曜日

日本画風抽象画家・福田平八郎

 日曜美術館「時を超え、自由に 日本画家・福田平八郎」(2024年4月14日)を見ました。番組の説明によると、「写実なのか、抽象なのか。大正から昭和にかけて活躍した日本画家・福田平八郎(1892-1974)は、時に賛否両論を巻き起こしながら、革新的な日本画を描き続け、膨大な写生を重ねながら自然を徹底的に見つめ、まるで抽象画のような独特の日本画を追求した」そうです。
 平八郎は、こんなことも言っていました。「写生の対象から先ず何を一番強く感じるかと言うと、形や線よりも先に色彩を強く感じる。 そして、この色彩を追求していると、自然に対象の形を捉えることができる」と。このことを作品「竹」を例に説明がありました。写生ノートに記された追求の過程が紹介されたのです。
 作品「竹」は、番組を見ているときは感じなかったのですが、こうして改めて見ると「筍のみずみずしさ」が伝わってきます。「游鮎」と「青柿」は、言葉では言い表せないけれど、「なんかいいな!」と、何かが伝わってくるのです。それはなんだろう、と思って気づいたのが、西洋画には見られない、日本画の伝統を受けついた「平八郎が切り拓き発見した抽象画」だと思いました。強いて名前をつければ、「日本風抽象画」でしょうか。対象の本質に迫った優れものではないでしょうか。
 
作品「竹」の一部

竹ノート

ノートで追求された竹の写生


作品「青柿」の一部

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