朝日新聞の連載コラム「折々のことば」(鷲田清一著、2023年3月9日)で、むのたけじさんの言葉「大きく見える問題に直面したら、形の大きさにおびえるな。そこにある小さいもの、弱いもの、薄いもの、軽いものに注目せよ」を取り上げていた。ここで言うところ「大きく見える問題」ってどんな問題なのだろうと初めは想像もできなかった。
しかし、怯える対象となれば、権力も”そう”である。多くのものが怯えて平伏し、従うからこそ、権力は強大になっていく。この権力の構造はピラミット化し、中間層の権力者は、下層の者には権力者として振る舞いながら、上層の者に対しては平伏し、従ってしまう。むのたけじさんは、そんな権力の構造を批判しているに違いない。そう思えるようになった。
このコラムの最後に、鷲田清一さんの名言「武器を持つ人が一人もいなければ戦争だって起こりようがない」が登場する。鷲田清一さんにとっての「大きく見える問題」は、ロシアによるウクライナへの侵略戦争なのかもしれない。だからこそこの名言には、誰もが望んでいる”この戦争終結のヒント”が暗示されているように、私には思える。
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