2023年3月18日土曜日

戦争に備えれば必ず戦争になる

 また、素晴らしい文学者であり、思想家に出会った。『ハクスレ-の集中講義』(オ-ルダス・ハクスレ-著 、人文書院、1983年)の著者ハクスレ-である。私を虜にした彼の言葉は「死への準備でしかない戦争への準備」(p 98)であり、だからこそ、「戦争にそなえれば、必ず戦争になり」、「現在の軍事拡大競争がそれ以外の結果になるという特別な理由も見当たらない」(p97)という言葉である。
 今行われているロシアにおけるウクライナへの侵略戦争について、プーチンだけが悪者にされているが、これまでの、止むことなく軍備が拡大されてきたわけだから、「戦争にそなえれば、必ず戦争になる」というハクスレ-の言葉を証明しているようなものである。つまり、防衛という名の「戦争への備え」が、「死への準備でしかない戦争への準備」が、プーチンを生み出したのである。
 ここで大切なことは、常備軍の存在が、防衛のためとは名ばかりで、「死への準備でしかない戦争への準備」そのものであること。常備軍の存在に、結果として戦争を引き寄せてしまう「悪魔の引力」があることである。

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