2023年3月15日水曜日

徳川時代という歴史の助走

 有名な言葉「ローマは一日にしてならず」は知っていたが、その内実は知らなかった。『ローマ人物語』によると、「ザマの戦闘よりは五百年以上も昔にさかのぼらねばならない、長い助走の歳月をもっていた。五十数年でなく、五百数十年である。ローマはやはり、一日では成らなかった」という。しかも、紀元前の五百年である。
 ローマが一日では成らなかったのは「青少年期になされた蓄積が、三十にして立ったときにはじめて真価を問われるのに似て」とも書かれていた。この事実は、より良い老後のために、若き日の一日一日の蓄積が大切なことを教えてくれている。つまり、読書の楽しみ、勉強の楽しみなど、充実した時間を蓄積していくことである。
 また、歴史における助走といえば、日本史における戦後70年の平和というものにも助走というものを考えることができる。徳川時代の平和である。この長い平和は、世界の趨勢に流され逆流はしたものの、戦後に復活して現在に至っていると考えられる。つまり、徳川時代の助走があったから、戦後の平和というものがこれまで続いているのである。これはあくまでも『ローマ人物語』をヒントに生まれた妄想かもしれないが、楽しい妄想でもある。
 きっかけの論理というのがある。一時興味を持って、忘れていた『ローマ人物語』への興味が、また復活してきた。これがきっかけの論理というものかもしれない。また、ローマの長い歴史のロマンを学んでみたい。そして、日本史を考えてみたい。

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