2023年3月27日月曜日

産業イデオロギーの巨大な渦

 戦争の背後にある力として、産軍複合体の存在を問題視し、ここでも何度かと仕上げてきた。しかし、この資本主義社会に働いている大きな力を適当に表現する言葉が見当たらなかった。産軍複合体は軍事産業に限った言葉で、資本主義社会に働いている大きな力は軍事産業に限らない。原発などのエネルギー産業など、多方面にわたって「資本主義社会に働いている大きな力」が働いているからだ。
 その「資本主義社会に働いている大きな力」を、「産業イデオロギーの巨大な渦」と表現し、日本人は「産業イデオロギーの巨大な渦の中に巻き込まれている」と述べている文章にであった。日本の原発産業について述べられたことだが、国籍や特定の産業に限らない普遍性のある言葉である。この巨大な渦の正体を明らかにしていくことが、当面の課題なのかもしれない。
中沢 産業イデオロギーの巨大な渦の中に日本人は巻き込まれ、原発の開発をやみくもに推進してきました。原発の意味も自由経済の意味も棚上げして走ってきた。そして、福島の事故にまでたどり着いてしまいました。(『大津波と原発』、内田樹・中沢新一・平川克美著、朝日新聞出版、2011年、p61)

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