最後の講義で、課題としての短文を書いた。「9条は「変えない方がよい」=59%」の内容を、今日学んだジャーナリズムの視点を活かして書いたものである。タイトルは、「最も伝えたいこと」を書くというので、「自民党改憲案反対、実は59%」とした。以下は次の通り。
なお、授業で紹介された本は次の通り。憲法記念日にあたり、例年のごとく全国世論調査の結果が示された(朝日新聞)。その内容は、<改憲「必要」56%>という見出しで、改憲必要派が過半数というメッセージであった。しかし、 憲法9条に限った質問に対しては、「変えないほうがよい」が59%と「変えるほうがよい」33%を大きく引き離していた。 つまり、9 条改憲を中心とする自民党の改憲案に反対する声の方が多いことを意味していることになる。その上に、 政治に最も優先的に取り組んでほしい課題についての問いでは、7つの選択肢の中で「憲法」が最下位で2%しかなかった。社会保障など生活に必要なことが切実で、98%というほとんどの国民にとっては、<「憲法」どころではない>ということではないだろうか。
1、清水幾太郎著『ジャーナリズム』、岩波新書、1949年
4、野村進著『調べる技術・書く技術』、講談社、2008年
・われわれの日常生活にとって、ジャーナリズムとは何であるか。多少大袈裟にいうなら、凡てである、と言うよりほかはない。(中略)生活の条件を与え、それに対するわれわれの態度や行動をも教える。換言すれば、ジャーナリズムはわれわれの生活の隅々まで浸し、これを支えているのである。われわれはジャーナリズムの作った世界に住んでいる。それ以外の世界と言うものは全く存在しないとさえ言える。2、高村薫著『婦人之友』、2016年3月号、対談記事
・ 福島県の土地の何割かは人の住めないところになってしまった。こんな事実さえ、私たち日本人の共通認識になっていない。3、宮本常一著『調査されるという迷惑』、みずのわ出版、2008年
・被災者という不条理を抱えて生きていかなければならないのに、それを埋め合わせるものがない。決して平等ではないのが人間の社会の常ですが、その中に被災者や避難民が埋もれていってしまう。その現実に対して、福島の外の世界にいる私たちが言葉を持つ必要がある。
・(震災というのは)個々人の記録ではなく、集合の記憶(=共同体の記憶、国民の記憶)にならなくては。
・私たちが今問われているのは、福島で起きていることを、いかにして私たちの物語にできるか。そういう物語を語れるような政治を持っているかです。
4、野村進著『調べる技術・書く技術』、講談社、2008年
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