2022年5月24日火曜日

英米の尻馬に乗って支那を圧迫せぬ様

 バイデン大統領が来日し、日米首脳会談が行われた。朝日新聞の報道によれば、「かつて米国内には、日本の敵基地攻撃能力保有について、アジア地域を不安定化させると慎重論もあったが、米側は会談で日本の保有検討を歓迎し」、その上に、「日本の防衛費についても米政権幹部は北大西洋条約機構(NATO)並みの『国内総生産(GDP)比2%』が望ましいとの考えを示」(「アジアの結束、役割増す日本 日米首脳会談 編集委員・佐藤武嗣」 2021年5月24日)したという。これこそ、「行き過ぎた従米構造」そのものではないか。
 最近知ったことだが、孫文は、今日の日本とアメリカの関係を見事に見通して、「日本国民に対する希望は、日本政府が英米の尻馬に乗って支那を圧迫せぬ様、努力されたい」(『鈴木天眼 反戦反骨の大アジア主義』、高橋信雄著、あけび書房、2021年、p330)。「支那を乱す外国の力を排除しなければ、支那の統一平和は絶対に不可能である」(上同、p329)と語っていた。中国の軍事力を念頭に日本が米国と一緒になって軍事力を増大させれば、中国が反発するのは当たり前で、早速中国外務省の声明が発表されている。
 最初のボタンが間違えば、全てのボタンがずれてしまうように、初めから友好の意思がなければ話にならない。つまり、初めから中国や北朝鮮を敵視していたら、東アジアの平和は絶対に不可能であろう。東アジアの平和を望むなら、「中国との真の友好関係を築」いていくしかない。米国の背後には、軍事産業の巨大な力があることを忘れてはならない。

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