2022年5月10日火曜日

量子力学と宇宙論の世界へ

 友人と量子力学に関する本を読み合う(読書会)ことにした。テキストは『量子力学が語る世界像』(和田純夫著、講談社、1994年)だが、宇宙論にまで及んでいることがわかった。宇宙の始まりは、ニュートリノという素粒子だけだったということを考えれば、当然のことだった。
 立花隆さんの話で、「遺跡に出会う」ことで1000年単位の時間が見えるようになるというのがあった。光年単位のスケールの宇宙を相手にしていると、光年単位の時間が見えるようになるのだろうか。そこまでは行かなくても、千年、あるいは万年単位の時間が見えるようになるかもしれないと思うと、勉強にも身が入りそうだ。というのも魅力でした。
 複数のテキストの並列読みも理解を助けると思い、『世界の子どもの? に答える30秒でわかる宇宙』(クライブ・ギフォード著、三省堂、2017年)や、『13歳からの量子論のきほん』(和田純夫監修、ニュートンプレス、2018年)も、読んでみることにした。そして、専門知識がなくてもわかるところがあるということがわかり、そういうところだけでも読んで行っても、だいぶ新しい世界が開けるのではないか、と思えた。
 例えば、宇宙の始まりは、ニュートリノという素粒子だけだったということまでわかっていたが、その後のことは分からなかった。しかし、「ビックバンから100秒くらいのあいだに、もっとも単純な三つの元素、水素、ヘリウム、リチウムが」できたこと、「最初の恒星が生まれるのは、それから5000万年から1億5000万年ほどあとのことで、銀河が生まれるのはさらにそのあと」(『世界の子どもの? に答える30秒でわかる宇宙』、p 12)だという。
 さらに、驚くようなことが書かれていた。宇宙が膨張し続けてきたことまでは知っていた。だが、やがて宇宙はどうなるか、までは知らなかった。しかし、さらに宇宙が膨張し続けると、「銀河間の距離がどんどん遠くなり、最終的には、新しい恒星を作れるだけのガスがなくなってしまう」。つまり「今ある恒星は燃料となるものを失い、ゆっくりと冷えていくでしょう。・・・やがて、とても冷たくて暗い場所になってしまう」(p 18)というのだ。それが、ビックチルという現象らしい。
 このように、一歩一歩新しい世界を知っていけば、あたらしい世界が拓けていけるし、違った時間単位が見えるようになるかもしれない。そう思って歩んで行きたいと思う。

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