2022年5月11日水曜日

民主主義の原則=法の前における平等

 民主主義について、さまざまな意見があって極端な場合、民主主義の名において、戦争を合理化してしまう風潮さえある。それで、もっとすっきりとした定義はないものか、とアンテナを張っていた。そして見つけたのが、次に紹介する「法の前における平等」という民主主義の原則である。

 民主主義の第一原則は、法の前における平等であり、その原則の実行によって民主化の程度が計られるのは、国内に対する都国外に対すると異なることはない。一方をおどかし、他方をごまかすというのでは、民主自由党の名前がすたるほど、民主的でない話である。(『戒能通孝著作集 第1巻』、日本評論社、1977年 、p 289)
 この原則の素晴らしいところは、「原則の実行によって民主化の程度が計られる」ということであり、そのことは「国内に対すると国外に対すると異なることはない」ということだ。法の前における平等がどれだけ進んでいるかを計るのは容易ではない。しかし、奴隷制や天皇制、君主制といった不平等(差別)を前提とした制度についてなら、容易に計ることができる。
 もう一つ、特筆すべきことは天皇制を論じる視点が定まることである。国民の好感度とか、支持率といった感覚的なことではなく、法の前における平等という観点から見たらどうなるか、という視点である。当然、天皇も人間であるならば、法の前において平等でなければならない。つまり、民主的と天皇制は相容れないのである。

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