だが、たとえロシアのウクライナ侵略に反対し、ウクライナを支援しようとも、米国の極東軍事政策に変更があるわけでもない。ウクライナやロシアで自由と民主主義が脅かされているように、米国の極東軍事政策に深く結びついた安保体制が続くかぎり、自由と民主主義の未来はないことを、しっかりと見抜かなくてはいけない。
今こそ、「逆コース」という「逆風」を払い退けて、日本国憲法に基づく政治を取り戻さなければならない。米国の極東軍事政策と、安保体制というものをしっかりと正しく見据え、世界の平和に向けて、歩んでいくことが求められている。
わが国はすでに朝鮮戦争のさなかにしっかり米国の極東軍事政策に組み込まれてしまい、「逆コース」と呼ばれた風潮の中に日本国憲法と安保体制との矛盾があらわになり、冷戦の文脈が憲法の平和主義はもとより、そもそも”自由”(原文は傍点強調)民主主義そのものの成長を扼殺する危険を痛感せずにはいられなかった。(『現代政治と民主主義の原理』、福田歓一著、岩波書店、1972年、p 239)
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