2022年4月19日火曜日

哲学者エピクロス攻撃と日本共産党攻撃

 エピクロスという古代ギリシャの哲学者がいる。彼は快楽主義者と呼ばれることが多いが、実は彼は原子論者で、 「<すべてのものは原子と真空からできている>と説き、神の存在を否定して<神を恐れることなく平安に暮らすこと>を説いた。そこでその明快な宗教批判に恐れをなした宗教側は、<エピクロスは神をも恐れず、快楽のみを求める快楽主義者だ>と攻撃した」(『科学者伝記小事典 科学の基礎をきずいた人びと』、板倉聖宣著、仮説社、2000年、p 18)。 だから今でも、エピクロス主義のことを快楽主義と勘違いしている人が多い。しかし、「彼の主張は 人間の本性に根ざすヒューマニズムで、科学的理想主義でもあった」(上同)。
 エピクロス主義のことを快楽主義と言われるようになったのは、宗教批判を恐れた人たちによるエピクロス攻撃によるものだったということを知って、共産党批判も同じ構造であることを確信した。先の総選挙で、立憲民主党のことを立憲共産党と言って、野党共闘が批判されたが、最近は、朝日新聞(2022年4月9日)で「日本共産党を考える」という特集を組み、「共産主義こだわれば じり貧に」と「誤りは認め 今の世を見据えて」というインタビュー記事を掲載している。これでは、見出しを読んだだけで、日本共産党に対するマイナスイメージが伝わってくる。これも一種の、野党共闘を恐れる勢力、日本共産党の躍進を恐れる勢力の攻撃ではないだろうか。
 何より、松川事件が日本共産党の躍進を恐れる勢力の攻撃であったことは、歴史が証明している。あれだけ大々的に日本共産党員が真犯人(死刑判決まで出され)だと新聞で報道され続けたのだから、日本共産党は恐ろしいという刷り込みがなされたと言っても過言ではない。確かに、日本共産党にだって批判されるようなことがあってもいい。それは、どの党でもあることではないか。大切なことは、エピクロスの真の姿を見てエピクロスの思想を判断したように、日本共産党がこれまでしてきたことを正しく見て、日本共産党が何を目指して活動しているかを正しく見て、日本共産党の思想を理解してほしい。だからこそ、これからも、社会の真実を見抜く目を曇らせないよう、日々勉強していきたいものである。

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