今日は、まず表題、「戦後の二面性から見える歴史の二面性」というタイトルから書き始めてみる。『戦争文化と愛国心非戦を考える』(海老坂武著、みすず書房、2018年)に、戦後のみなぎるような革新の息吹、映画『青い山脈』の歌詞「古い上着よ/さようなら/さみしい夢よ/さようなら」に代表される新生日本に対する明るい一面と同時に、そうした明るいエネルギーを押しとどめようとでもするような暗い一面が描かれていた。「こうした明るさは万人に分け持たれたものではなかったろう」と書き、「その上、暗い事件があとを断たなかった。小平事件、帝銀事件、松川事件、三鷹事件・・・・」(p 99)という具合に。
このところを読んだ時、こうした二面性は、この時期だけでなく、歴史全体を貫き、歴史の発展の原動力になっているに違いないと思えてきた。松川事件では、今では何者かによって仕組まれた事件で、日本共産党のイメージを悪くするためのものであったことは明らかになっている。つまり、新生日本にみなぎる革新の息吹を押しとどめようとした勢力によって実行されたもので、歴史の逆光を狙ったものだった。こうした力が、今も脈々と引き継がれ、9条改憲や軍事費増のエネルギーになっている。
9条改憲や軍事費増については、絶えず、それらしき理由を挙げてはいる。しかし、条改憲や軍事費増のエネルギーは、結局は歴史を逆行させるという意味でも、ロシアが現在やっていることと同じであることを見抜かなくてはいけない。そして、こうした単純な世界史の構造なら、その本質を容易く理解もできる。もっと具体例を持って、歴史の構造を捉え直すことが大切なのかもしれない。
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