古い『世界』 (2000年4月号)の中に、滝川康治著「<高レベル廃棄物地層処分>の荒唐無稽」という論文を見つけ、読んでみた。その要点を知り、今まで考えてきた通り、無謀な計画であることを確信することができた。しかし、20年経った現在に至っても、地層処分の方針は変わっておらず、研究所は活動は続けられているようだ。ネットで調べてわかった。
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| (「tisouken_newsr0306.pdf」より) |
「第二次取りまとめ」では、さまざまな安全評価をしたことになっているが、いずれも机上でのモデル計算の域を出ていない。また、「第二次取りまとめ」は、地震や断層活動、火山活動などは「これらを避けることができる」、隆起や沈降は「長期にわたり影響や範囲を推定できる」、将来の人間活動は「現有の技術と情報で対応が可能」などと、地層処分に対する楽観的で自信過剰な評価がつづく。みずからの放射性廃棄物施設(東海村)で起きた爆発・火災事故ですら満足に始末できなかった核燃が、数十万年もの超長期にわたる変動を「避けられる」と断定するのは、あまりに傲慢な評価である。
もともと地層処分は、地殻変動が少なく、花圈岩などの固い岩盤が広がる欧米で生まれた概念という。至るところに断層が走り、火山・地震列島の日本に持ち込むこと自体が無謀なのだ。地層処分という選択肢を根本から問い直す必要がある。(『世界』、2000年4月号、p121〜122)
この論文の最後に、「多くの人が馳走処分政策の愚かさを知り、議論することから始めてほしい」(p123)と訴えている。これからでも遅くない。方向転換をして欲しいものである。
最近、『核のゴミ・「地層処分」は10万年の安全を保証できるか?!』(古儀君男著、合同出版、2021年)という本も出版された。「強い放射線を含み、それが安全なレベルに下がるまで10万年の歳月を要するとされる使用済み核燃料。それを地下深く埋める『地層処分』は、地震や火山の多い日本で可能なのか。避けては通れない困難な課題について考え」た本である。「核のゴミは暫定保管を」と、学術会議が処分法見直し提言しているが、内容は、その線に沿うものだった。
日本学術会議は11日、全国の原子力発電所で発生する使用済み核燃料と再処理後に出る高レベル放射性廃棄物について処分方法の抜本的見直しを求める報告書を、内閣府原子力委員会に提出した。政府が従来検討してきた地中に数万年以上埋めて最終処分するのではなく、将来取り出せるよう暫定的に数十~数百年保管する方式を提言。エネルギー政策の議論に影響しそうだ。(「核のゴミ、暫定保管を 学術会議が処分法見直し提言: 日本経済新聞」より)

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