2021年7月12日月曜日

日本国憲法の理念を理解して差別をなくそう

  嫌韓本が発売されたり、ヘイトスピーチ問題などがあったり、日本人による朝鮮人差別があることは知っていたが、知らなかった今も続く朝鮮人差別」で、その大きさと根深さを書いた。日本人による朝鮮人差別は、日本共産党に対する偏見と同様に深いところに根っこがあると次のように書いた。

 国賊として共産党員に対してなされた蔑視の感情が未だに尾を引いているように、朝鮮人に対する根強い蔑視の感情が深いところであるのかもしれない。日本国憲法の真髄の普及が望まれる所以であろう。

 再度『差別白書 第1集』をよく読み直してみたら、「日本の社会が在日韓国人に与えている差別は、日本の個々人がほとんど意識せず、あるいは全く無意識のうちに行われ」ている、と次のように書かれていた。

 いままでの在日韓国人は、日本にとって大きな重荷であった。それは主に日本の国民意識が混迷し、在日韓国人に対する明確な認識がなかったことに起因する。厳密にいって、たしかに韓国は第二次大戦によって日本の抑圧から解放された。そして独立をかちとり、その後、国家発展をとげたのであるが、ここに一部の落ちこぼれがあった。それが在日韓国人の存在である。
 いうまでもなく両国は一九六五年の韓日基本条約ならびに法的地位協定によって、在日韓国人の地位を確定し、これに関連する諸問題はその後継続されている両国の実務者会議の手順を経て、漸次改善を加えてきた。ここで法律上の諸問題はほとんど解決されてきたのである。
 しかし問題は法律上のことより以前のところにあった。人間が人間を差別するという問題であり、この人間の業ともいえる問題は両国政府の善意だけでは解決し得られない深淵なところにあった。日本の社会が在日韓国人に与えている差別は、日本の個々人がほとんど意識せず、あるいは全く無意識のうちに行われ、これに対する在日韓国人の心理の屈折も本人たちの明確な意識のないところで進行し、この相関関係がここ三十年もつづいてきたのである。要するに在日韓国人は人間としての解放がまだなされない状態にあるといえるのである。
 在日韓国人たちが日本の社会に向っていかにこのことを叫んでも、日本社会の無意識は、全く感覚のないままに黙殺をつづけてきた。このような不建全な状態がこれからもつづいていい筈はない。 このことを次の世代にこのままの形で引き継ぐわけにはいかない。それは人間として恥ずかしいことだからである。(『差別白書 第1集』、在日本大韓民国居留民団中央本部、1980年、p29〜30)
 ではどうすればいいのか。日本人として、差別の実態を知ることと並行して、「全世界の国民が、」(前文)と謳った日本国憲法の理念と真髄を理解していく、普及していくことで、差別をなくしていくことである。

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